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HUSCAPダウンロード数、800万回を超える

平成23年6月1日に、本コレクションに登録されている文献のダウンロード数が、平成17年7月の学外試験公開から起算して、800万回に達しました。
800万回目に閲覧された文献は、平成17年に医学研究科の玉木長良先生らが学術雑誌に発表された、

Kageyama, Hiroyuki; Morita, Koichi; Katoh, Chietsugu; Tsukamoto, Takahiro; Noriyasu, Kazuyuki; Mabuchi, Megumi; Naya, Masanao; Kawai, Yuko; Tamaki, Nagara:Reduced 123I-BMIPP uptake implies decreased myocardial flow reserve in patients with chronic stable angina
European Journal of Nuclear Medicine and Molecular Imaging. 2005, Vol. 33, No. 1, pp. 6-12.

でした。


玉木先生から

Q. 今回の文献はどういった内容のものですか。
狭心症や心筋梗塞など心臓病の検査に使用する、123I-BMIPPという放射性医薬品の有効性についての論文です。この薬品を体内投与することによって、心臓の筋肉のエネルギー、特に脂肪酸の使われ具合を画像で視覚的に測定することができます。正常な心臓では、心筋の活動のために脂肪酸がよく消費されますが、心臓が病気になると、脂肪酸の利用が局所的に減少します。脂肪酸の消費状態を検査することによって、心臓病の診断やその治療法の評価を行うことができるのです。

Q. 先生のご専門であるPET検査とはどのようなものですか。
PET検査は、がん細胞が大量にブドウ糖を消費することを利用した検査方法で、全身のがんの診断や治療方針の決定に役立てることができます。PET検査では、がん細胞の代謝状態を見ることができるので、がん細胞の活動状態をより的確に検査することができます。また、治療の効果を早期に判断し治療計画に反映させることができるため、副作用の大きく高価な抗がん剤などを用いる治療の適正化を判定でき、患者の負担を減らすことができます。

Q. どうしてこの研究をはじめたのですか。
「人との出会い」が一番ですね。京都大学を卒業してすぐにアメリカ・ハーバード大学のアイソトープを使った画像診断による心臓検査の講演を聴いた時、この分野に非常に興味を持ち、研究をしたいと強く思いました。さらにその先生について学ぶために留学しました。北海道大学赴任当時は、まだPETが導入されていなかったため、文部科学省に日本地図を持って行き、北海道にはまだPETが設置されていないことを説明して説得し、ついにPETの導入に至りました。

Q. 今後の研究活動について教えてください。
今後もアイソトープを使ったPETについて研究していきたいです。北大はPETの導入は遅かったのですが、そのぶん最新の機械を揃えることができたので、研究環境としては恵まれています。PETはより重要視されてきているので、若手研究者をどんどん育てていきたいですね。

Q. HUSCAPに掲載されたあなたの論文をどのような方々に読んでほしいですか。
同じアイソトープによる画像診断を専門とする研究者や、心臓専門の臨床医、海外の研究者などに読んでほしいと思います。


玉木長良(岐阜県出身,京都大学大学院博士課程修了。現在,医学研究科 医学専攻 病態情報学講座 核医学分野 教授)
専門は核医学。特にアイソトープを用いた画像診断,PET検査

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