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Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers >

平成19年10月15日,本コレクションの収録文献数が20,000編に達しました。
20,000編目の文献は,工学研究科応用物理学専攻田中啓司教授(写真左)による,

Tanaka, Keiji.
Nonlinear optics in glasses: How can we analyze?.
Journal of Physics and Chemistry of Solids. 68(5-6), 2007, p.896-900.


でした。


工学研究科応用物理学専攻田中啓司教授(写真左)及び斎藤全研究員(同中央)、寺門信明研究員(同右)
田中啓司教授から

Q. 今回の文献はどういった内容のものですか。
光ファイバーなどに使われている高純度ガラス(フォトニクスガラス)の性質を,統一的に説明しようとしたものです.どんな性質かと言いますと,専門用語では「非線形光学特性」というもので,将来の光ファイバー通信では,それを利用した超高速光スイッチが必要になると考えられています.「どんなガラスが大きな非線形光学特性を示すのか?」に一つの解答を与えたかったのです.

Q. どうしてこの研究をはじめたのですか。
ガラスというのは,構成する原子の並びが規則的でなく,かといって全く不規則的でもない捉えがたい結合構造をしています.それゆえに,ガラスの性質を学問的に理解する(または予測する)のが難しいのです.今回の論文について言えば,半導体結晶について提案されていた従来の理論がガラスにも適用しうることを思いついたのが,研究動機です.

Q. 今後の研究活動について教えてください。
ガラスとか,もっと広くはランダム系固体の光物性の研究が,基礎的にも応用上からも大切と思っています.完全に規則的ではなく,しかし全くデタラメでもないものに面白みを感じています.DVDの記録原理なども,さらに詳しく研究したいです.

Q. HUSCAPに掲載されたあなたの論文をどのような方々に読んでほしいですか。
光物性の研究者や,応用開発に携わっているフォトニクス研究者が読んでくれれば嬉しいです.それにしても,多くのHUSCAP論文の中で,2万件目に登録されたという偶然に驚いています.


田中啓司(和歌山生まれ,北大工修士修了.民間企業,北大助手,講師,助教授を経て,1991年より教授)
専門は応用物理.特に,光物性,ガラス科学,光デバイスなど.

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